高血圧に対する注意喚起や早期の治療開始が推奨されていても、具体的にどの程度の数値なら注意が必要なのかわからないという声が多いです。
そこで、どの条件に当てはまると高血圧が疑われるのか、定義や具体的な数値を確認しておきましょう。

血圧には2種類あり、一般的には上の血圧と下の血圧と呼ばれています。
正確には、上のことを収縮期血圧、下のことを拡張期血圧となっています。
収縮期は心臓がぐっと縮むことで血液を送り出すとき、そして拡張期は心臓の力が緩んで穏やかに血液が流れる状態のことを指します。
圧力がかかっているので収縮期は数値が高く、拡張期には数値が低くあらわれるのが血圧の考え方です。

心臓は常に全身へ血液を送り続けているので、収縮や拡張を繰り返しています。
また、血液を全身に送り届ける血管にも圧力がかかります。
血管も収縮と拡張を繰り返しながら血液を流していますが、慢性的に高い圧力がかかり続けると、血管の柔軟性が損なわれ硬くなるケースが多いです。
このような状態を動脈硬化と呼び、他の疾病に繋がるリスクが指摘されます。

高血圧の疑いが強くなる具体的な数字は、収縮期が140mmHG以上、拡張期が90mmHG以上、または収縮期も拡張期も140/90mmHG以上になっている場合です。
国が実施した調査での推測では、4300万人程度の高血圧罹患者がいると言われています。

高血圧にも区分があり、いずれかの条件もしくは両方が該当するのかで判断しています。
収縮期が140~159mmHG、拡張期が90~99mmHGをI度高血圧です。
そして収縮期160~179mmHG、拡張期が100~109mmHGならII度高血圧に当てはまります。
最後に収縮期180mmHG以上、拡張期110mmHG以上ならIII度高血圧との診断が出るでしょう。

高血圧はめまいなどの自覚症状はあるものの、その他に自覚できる症状が少ないと考えられています。
自己診断で発見するのは難しいので、数値に該当しめまいを感じる人は、早めに医療機関を受診することが推奨方法です。

高血圧によって引き起こされる症状とは

生活習慣病でもある高血圧は、他の症状を引き起こして健康状態を損ねるので注意は必要でしょう。
高血圧から動脈硬化の状態に進行すると、脳卒中や心筋梗塞のリスクを高めることが一般的にも知られています。
早い段階で高血圧に気づき、治療や緩和の対策を始めることで、動脈硬化から派生する脳卒中や心筋梗塞のリスクは下げられると専門家も述べています。

脳卒中には、脳梗塞と脳出血の2つが含まれています。
いずれも早期治療をしないと、予後の生活に支障が出る可能性があるでしょう。
心臓では心筋梗塞のように心筋にダメージが出る症状の他、狭心症に繋がると指摘されています。
狭心症では、血管が狭くなって心臓を動かす血液が足りない状態を引き起こし、締め付けられるような胸の痛みを引き起こしてしまいます。

さらに、腎臓は血液をろ過して老廃物を尿として排泄する役割を担っているので、高血圧が長く続くと負担がかかり疾患に繋がる恐れがあるでしょう。
腎不全が深刻になると人工透析などの治療が必要になるので、注意が必要です。
その他には、目の血管は細くデリケートなので、血圧が高いと眼底出血を起こしやすいとも言われています。
高血圧に起因して大動脈解離という大動脈が避ける疾病に繋がる可能性も潜んでいます。

以上のように、高血圧はほかの疾病を引き起こす可能性を持っているので、放置できない症状です。
高血圧気味の人や、高血圧の家族がいる人は、日ごろの血圧管理が重要になるでしょう。
普段は計測しなくても、健康診断で数値の問題を指摘されたら再検査を受けるなど、適切な対処を心掛けて下さい。
ほかの疾病のリスクを減らして、健康的な生活を保つためにも欠かせないことです。